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イノベーションの
パイプライン
- 2万社以上のイノベーティブな企業からなるパイプライン
- 最適な現地パートナーを選び、継続的に拡大
- 表層的な情報ではなく、信憑 性・関連性の高い情報を提供
独自の手法によるスクリ
ーニング調査とアセスメント
- Startups Assessment Report (統一し た独自の手法によるスタートアップ アセッスメント) 。海外に行かなくて も意思決定するための評価やベンチ マークができる
- AI、インダストリーIOT(工業自動 化)、B2B ソフトウェア、ロボ ティックス及びブロックチェーンに 特化した専門知識により、お勧めの スタートアップをリコメンド
ビジネス事例に沿った
マッピング
- 業界知識と長年にわたるDX経験を持つエキスパート集団によるアルゴリズム
- ビジネス事例とテクノロジーのマッチング
- シナジー効果の最適化を目指し、協業やフレームワーク構築を通して伴走
シンノラのイノベーションプラットフォームに登録するメリット
次の投資家、次の国際的な顧客、または次の運命の前でより良い可視性を得る
知名度アップ
時間短縮
ビジネスチャンス
国際化へ
実現まで
01
スタートアップとして新規登録
02
登録情報を更新し、シンノラのスタートアップアセスメントを取得(オプション)
03
スタートアップを探している企業とのマッチング実施
04
コストなしで国際的なビジネスチャンスをゲット
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提携企業
Mr. Laurent COUILLARD
CEO, InUse
シンノラの最大の価値は有望な見込み客のキーパーソンを紹介してくれること、そして先方のニーズを事前にきちんと把握し私たちに伝えてくれることです。さらに我々のオファーを明確に理解してくれることです。
Mr. Ieaki TAKEDA
General Manager, Jetro Paris
今井の幅広いネットワークと、欧州企業での長年のビジネス経験によシンノラの最大の価値は有望な見込み客り、より幅広いフランス企業へのアプローチが可能となりました。
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VIVATECHNOLOGY2022 総レポート 2022年8月
二年目のVivatechnologyの日本における公式アンバサダーとして、イベントに参加しました。大企業とスタートアップのオープンイノベーションについてのハイライトをシェアしたます。
2022 Vivatech視察ツアー参加者募集
パリに本社を置き、日本人が創立したフレンチテック・スタートアップSINEORA(シンノラ)と、日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」運営のeiicon companyは、本年6月にパリで開催予定のオープンイノベーションの祭典「Viva Technology 2022 」(ビバ・テクノロジー 通称:VivaTech (ビバテク) )の会場を、3つのテーマに沿って日本語で深く掘り下げる会場ツアーを開催することを決定しました。 新型コロナウイルスの影響で、昨年度はオンライン参加が中心となったVivaTechですが、本年は会場の出展スペースも拡大され、リアルとオンラインの本格的なハイブリッド開催となることが主催者より発表されています。 本日時点、日本からフランスへの渡航条件はワクチン接種証明書の提出のみで検査や隔離は不要になるなど、渡航して現地参加することも徐々に現実的になりつつあります。 こうした状況を踏まえSINEORAは日本からの参加者だけでなく、欧州を中心とした各国の大企業の駐在員の方の参加を想定し、会場内の出展者の中からからテーマごとに見ておくべきスタートアップをセレクトし、オープンイノベーションの経験豊富なSINEORAの日本人スタッフが同行しながら、深堀りした解説を提供する会場ツアーを企画し、下記のとおり実施することにいたしました。 新型コロナウイルス感染拡大防止については、スタッフの検温・手指消毒・マスク着用の徹底をはじめ、ご参加の皆様にもマスクの着用をお願いするなど、取りうる限りの対策を行って実施します。 いちはやくコロナ後のオープンイノベーションの未来を体感できる機会となりますので是非ご参加をご検討ください! <「Viva Technology 2022」オリジナル現地会場ツアー 開催概要> 開催月日 2022年6月16日(木)・17日(金)の2日間で3テーマ各1回催行 1回あたり2時間程度。各テーマごとの開催日・時間は今後決定 開催地 パリ市(フランス) 開催場所 Paris Expo Porte de Versailles (VivaTechの開催会場) テーマ ①ヘルスケア&ウェルビーイング ②スマートシティ&スマートインダストリー ③ゼロエミッション&サステナビリティ 定員 1テーマごとに各15名(予定) 主催 SINEORA・eiicon company 後援 JETRO パリ事務所、 BUSINESS FRANCE 現地への交通・宿泊施設は各自にてご用意いただきます。食事は含まれません。 ツアー詳細・お問合せ・お申込み https://eiicon.net/about/oifrench-program/ 主催者へのお問合せ contact@sineora.com なお、現地参加が出来ない方のために、日本経済新聞社との共催によるオンライン研修も実施いたします。詳細は後日追ってお知らせいたします。
ポストコロナ時代を生き抜くビジネスSTORY30
ポストコロナ時代を生き抜いてきた企業は、一時はコロナ禍という時代の荒波にのみ込まれそうになりながらも、新たな境地を切り拓き、ピンチをチャンスに変えたケースが多い一方、中にはコロナの影響などまったく受けなかったケース、さらにはむしろ追い風にして急成長を遂げたケースに大別されることに気付かされます。 世界中を巻き込んだ未曽有の状況下で、企業の明暗を分けたのは何だったのか?世の中のルールが劇的に変容する中で、経営層は何を想い、いかに適応していったのか。そしてこれからの社会にどんな価値提供を行い、新しい時代をどう切り拓いていくのか。 今こそ、そんな時代の生き証人たちの声を記録し、残しておきたい—— この本は、そのような興味関心から企画されました。 コロナ禍の先行きは依然不透明です。しかし、私たちの歩みが止まることはもう決してないでしょう。想定をはるかに超えた時代の変化を果敢に生き抜いたストーリーが次世代へ継承され、後世を導く一片の示唆になれば本望です。 記事ページへ
個別セミナー振り返り(ゼロエミッション&サステナビリティ)
Vivatechnology2021 – SINEORA Live フランス、パリにてイノベーションの祭典、VIVATECHが開催されました。6/16日より4日間、例年通りパリ・ポルト・ド・ヴェルサイユ(Porte de Versailles)での展示やカンファレンスに加えてオンラインコンテツもあるハイブリッド開催でした。 VIVATECHの日本における公式アンバサダーであるSINEORA(シンノラ)は、開催に合わせて、3つのテーマを設定。パリにいる代表の今井がリアル会場に出展されているブースを取材。そして、各テーマの分野におけるエキスパートの方々をコメンテーターとしてウェブセミナーにお迎えし、日本の皆様とともに議論を深めました。 第一弾ヘルスケア編、第二弾スマートシティ・インダストリー編に続き、第三弾はゼロエミッション&サステナビリティ編でした。今回はValue Frontier(株)代表取締役の梅原氏をお迎えし、SINEORA代表の今井とともに、欧州におけるゼロエミッション&サステナビリティに関するスタートアップの現状、欧州そして特にフランスと日本との違いなどについての話をしていただきました。 今回のVIVATECHで特に重要だったのは、サステナビリティでした。ブースの作りも含め、展示しているスタートアップの多くがSDGsを意識していましたが、欧州において環境問題はビジネスを進める中で、もはや避けて通れない点として捉えられていることがわかります。今回、展示会にはAIを使ったエネルギー最適化やリサイクル素材を活かした建設素材の開発、また、企業のSDGs改革を支えるSASなどが多く見られました。さらに、自治体プロジェクトとしても展示会に参加をするなど、企業だけではなく、社会全体が意識を高めているということが分かります。 今回、個別セミナーにご登壇いただいた梅原氏からは、SDGsの取り組みに関して、「見える化する」という点は日本にとっても重要な点であると同時に、やはり様々な指標を企業側が個々で数値化していくにはコストもかかる、という貴重なご指摘がありました。そういう意味でも、例えば空気汚染を数値化し、プラットフォームとして企業に提供できるのであれば、中小企業でも環境に関する改革を、コストを抑えながら進めることができます。また、梅原氏が述べられたように「トップが旗振りをするだけでは足りない」、まさしくその通りです。社会全体がサステナビリティを基盤とした社会へシフトをしていくためには、個人のレベルでの意識の高まりが必要不可欠です。欧州ではこの意識の高まりが非常に早くから始まっており、現在では大企業には様々な規制が課せられています。また、企業側もSDGsの取り組みをPRに取り込み、それが個人レベルの意識の高まりにも影響を与えていると言える状況があります。さらに、欧州ではソーシャルという側面も重要視されています。SDGsというのは環境改善だけではなく、差別や男女平等、恵まれない社会階層出身者のインクルージョンなども含めてSDGsを意識しているという点があります。こうして大企業での意識の改善から個人レベルでの意識の変化が相互補完的な関係で進んでいると言えるでしょう。一つ一つできることを毎日のオペレーションに組み込んでいくことで、真の社会のシフトが実現するのではないでしょうか。 執筆:大野舞
個別セミナー振り返り(スマートシティ・インダストリー編)
Vivatechnology2021 – SINEORA Live フランス、パリにてイノベーションの祭典、VIVATECHが開催されました。6/16日より4日間、例年通りパリ・ポルト・ド・ヴェルサイユ(Porte de Versailles)での展示やカンファレンスに加えてオンラインコンテツもあるハイブリッド開催でした。 VIVATECHの日本における公式アンバサダーであるSINEORA(シンノラ)は、開催に合わせて、3つのテーマを設定。パリにいる代表の今井がリアル会場に出展されているブースを取材。そして、各テーマの分野におけるエキスパートの方々をコメンテーターとしてウェブセミナーにお迎えし、日本の皆様とともに議論を深めました。 第一弾ヘルスケア編に続き、第二弾のスマートシティ・スマートインダストリー編では三井不動産(株)新規事業担当/BASE Q運営責任者である光村氏をお迎えし、SINEORA代表の今井と欧州におけるスマートシティやスマートインダストリーに関するスタートアップの現状、欧州そして特にフランスと日本との違いなどについての議論をしました。 フランスでは自治体などを巻き込んで、スマートシティを目指すというような試みがすでに実施されています。例えば、アンジェというフランスの中小都市の一つは自治体が主導となり、市民も巻き込み、様々な意見を取り入れながら都市全体のトランスフォーメーションに取り組んでいます。また、VIVATECHの展示会場にもスマートシティをテーマに掲げたスタートアップがたくさん展示をしていました。 光村氏は、欧州の取り組みというのは注目すべき点がたくさんあるとしつつも、日本のスマートシティに関する意識レベルや方向性が若干異なるのではと指摘されました。光村氏は、日本から欧州を見ると、人々の生活改善、幸せということに基盤が置かれていることを特徴として指摘。例えば欧州諸国では、空気汚染などの問題を解決することは人々の幸せのために必須であるという認識があります。そして新しいイノベーションがその幸せ度を高めるものであれば、自治体など、広い範囲での人々を巻き込み、社会の変化が可能になります。しかし、日本では、イノベーションを実際に取り入れるためにはどれだけのコストがかかるのかなどが問題として浮上してくるため、欧州と同じような形での導入というのが難しいことも現実です。テクノロジーというのはいくらでもあります。しかし、ユニコーンのテクノロジーを並べれば理想の社会が築けるかというと全くそうではありません。そのためには日本なりのビジョンというものを作り出す必要があり、それはテクノロジーベースではない、もっと広い意味での「なぜスマートシティを目指すのか」というWHYの観点から築くべきものだと考えます。その作業を経ることで、日本にもさらに新しい、革新的なソリューションを取り入れやすい土壌が築かれていくはずです。 こうして日本社会の特徴も踏まえた上で、欧州のイノベーションからいかにヒントをもらい、今後の日本社会をさらに良くするためにどのような方向性を定めるべきなのか。これからの大きな課題になりそうです。 執筆:大野舞
個別セミナー振り返り(ヘルスケア編)
Vivatechnology2021 – SINEORA Live フランス、パリにてイノベーションの祭典、VIVATECHが開催されました。6/16日より4日間、例年通りパリ・ポルト・ド・ヴェルサイユ(Porte de Versailles)での展示やカンファレンスに加えてオンラインコンテツもあるハイブリッド開催でした。 VIVATECHの日本における公式アンバサダーであるSINEORA(シンノラ)は、開催に合わせて、3つのテーマを設定。パリにいる代表の今井がリアル会場に出展されているブースを取材。そして、各テーマの分野におけるエキスパートの方々をコメンテーターとしてウェブセミナーにお迎えし、日本の皆様とともに議論を深めました。 第一弾ヘルスケア編ではTripleW CEOの中西氏をお迎えし、SINEORA代表の今井とともに、欧州におけるヘルスケアに関するスタートアップの現状、欧州そして特にフランスと日本との違いなどについての話をしていただきました。 ところでマクロン 大統領は今年もVIVATECH初日にラウンドテーブルに参加するために来場。フランスをはじめとしたヨーロッパ発のスタートアップと英語とフランス語の二か国語にて議論をしました。その中で、フランスが投資をしなければならない優先分野としてあげていたのが、教育と医療です。例えばフランスでは医療予約システムとしてスタートしたDoctolibなど、ユニコーンも生まれています。こうして国家戦略の一つとして位置付けられる医療のイノベーションはとても注目されている分野です。 さて、今回展示をしていたスタートアップには、医療施設の最適化を目指すソフトウェア(ubudu)からロボティクスに根ざすメディカルデバイス(Japet.)まで様々なものがありましたが、日本のTripleWの代表、中西氏はフランスの医療には「働き方改革」を意識したものが多いようだと指摘されました。まさに、フランスにとってコロナを経た今、病院での最適化や医療関係者たちの働きやすい環境づくりというのは重要な課題として浮上しています。そしてポスト・コロナの社会で重要になってくるのは、メディカルデバイス、遠隔医療、テーラーメード医療の3つと言えます。 フランスのInstitut Imagine(インスティチュート・イマジン)の代表であり、バイオテクノロジー分野の研究から生まれるスタートアップ支援を行なっているマルク・シュヴァリエ氏にもこの機会に合わせてインタビュー取材を敢行。そしてその中で、シュヴァリエ氏はこのコロナ禍を経て、バイオテクノロジー領域の起業家たちは、これからは自国だけの患者ではなくて、世界を対象としたソリューションを提供するべきだと認識するようになったと言います。また、このバイオテクノロジー分野は今後も成長の可能性が非常に高く、資金も集まりやすい分野と言えます。ただし問題はどのようにビジネスモデルがしっかりとしたスタートアップを作り出すかという点です。それに対してフランスは試行錯誤を重ね、政府の後押しもあり、近年になって新たなフェーズに到達したと言えます。 もちろん、フランスのイノベーションをそのまま日本に持ってくるというのは社会保障システムの違いなども含めて考えると難しいかもしれません。しかし日本にとっても一から全て自前というのも厳しいのが現状です。そのような背景を踏まえた上で、強みはとことん伸ばし、逆に弱いところは海外のイノベーションで補完をする。そんなスキームを描くことが今後、より重要になってくるのではないでしょうか。国際間の協業を進め、スケールアップを図る。そうすることで、患者さんにもより良いサービスが提供できる。そんなサイクルが生まれるのが理想です。キーワードは国際的な共創。新薬開発やメディカルデバイスなどの開発のためには避けて通れないテストフェーズがあります。そこがイノベーションの壁とならないようにするためには、ビジネスを創造するその時点から国際的な協業を意識するスタンスが今後ますます求められるのではないでしょうか。 執筆:大野舞
総まとめセッション
フランスのオープンイノベーションの祭典、VIVATECHが全て終了しました。 今年は例年に比べ、規模は小さかったものの、マクロン 大統領が来場するなど、久しぶりのリアル会場は賑わいを見せていました。 さて、シンノラでは、VIVATECH開催中、日本の皆様に会場のライブ感をお届けしたく、6月17日と18日の二日間に渡り3つのテーマに分けてウェビナーを開催しました。第一弾のヘルスケア編では、TripleW CEOの中西敦士氏、第二弾のスマートシティ&スマートインダストリー 編では三井不動産(株)新規事業担当の光村圭一郎氏、そして第三弾のゼロエミッション&サステナビリティ編ではValue Frontier(株)代表取締の梅原由美子氏をゲストスピーカーにお招きして各テーマを掘り下げました。 そして6月25日には今年のVIVATECHに関する振り返りウェビナーを開催。テクノロジージャーナリストの林信行氏と、日本経済新聞社編集総合解説センター担当部長の上田敬氏をお迎えし、前回(2019年)までの開催と比較して何が違ったのか、その理由はなにか、VIVATECHの意義とは、など非常に内容の濃いディスカッションが行われました。 SINEORA代表の今井からは現地で実際に展示会場を訪れてみて気が付いた点や今年のトレンドについて報告をしました。今年はこれまで以上に「サステナビリティ」を会場全体が意識しているということを強く感じました。LVMHのような大企業グループもさることながら、地方自治体もリサイクル素材を活かした街づくりなどに取り組んでおり、最新のテクノロジーとイノベーションの祭典という側面ももちろんありつつ、同時にテクノロジーを手段として、いかにより環境に優しい社会を目指すべきか、ということが問われていると感じました。さらに女性のテック分野への進出を促進するスタートアップへの注目度も高く、フランス、そしてヨーロッパ全土では男女平等やインクルーシブな社会への意識が高いということが伝わってきました。 今年の開催方法は「バイブリッド」型、つまりオンラインとオフラインの両方から参加が可能という新しいものでした。毎日入場者は5000人に限定され、オンラインが参加の大前提でした。そして今年もまたティム・クークやマーク・ザッカーバーグらがスピーカーとして登壇しましたが、多くはオンラインでの参加でした。世界各地から参加が可能なハイブリッド型は来年以降も引き続き求められるのではないでしょうか。 さて、テクノロジージャーナリストの林氏はVIVATECHの特徴というのは、基本が「TECH for Good」という点に根付いていることだと言います。確かにマクルーハンやスティーブ・ジョブズが言うようにテクノロジーを身体の延長、あるいは進化の延長と捉えると、それはつまり増幅装置でしかありません。しかしそれを良きもののために利用するにはどうしたらいいのか。それを考える場としてVIVATECHの意義は発揮されているのではないかと林氏は言います。他に、テック系のイベントとして世界で有名なものに、アメリカのCESがあります。ここではアメリカのシリコンバレー発祥のテック系企業にスポットライトが当たるのですが、資本主義が暴走していると言う見方もある今日、CESこそ、その中心に位置付けることもできます。それに対してVIVATECは単なる利益追及ではなく、いかに技術を「良きこと」のために利用するのかを問い続けています。またVIVATECHは資本主義のある種の暴走に対して、カウンターの意識を持つことを促していると林氏は言います。ヨーロッパではGDPRが設立され、プライバシーの保護など政府が主体となって人々を守るという姿勢が見られます。ちなみにシリコンバレーがテックやイノベーションの中心地としてみられがちな中で、日本はどちらかと言うと保守的な姿勢をとる傾向が強く、ややもすれば批判されることもあります。しかし、もしかすると未来の社会をより良い方向に向かわせるためには、ヨーロッパのように、ある程度のブレーキ、あるいは一歩下がった視点も必要なのではないかというメッセージで結びました。 後半は、日経ジャーナリストの上田氏にお話を伺いました。上田氏も林氏と同様に、ヨーロッパで行われるVIVATECHは単なるテック系のイベントという位置付けではなく、社会的な側面からテクノロジーやイノベーションを問うスタンスが特徴的だと言います。日本はアメリカと同じ枠組みの中で戦おうとしますが、それがなかなかうまくいきません。ところがVIVATECHはヨーロッパの地で別の新しい枠組みを作り出していると言えそうです。そんな今回のVIVATECHで注目すべき2点としては、まずサステナビリティがあげられました。そして2点目にはブランドとして確立してきたフレンチテックの先を見越した、「スケールアップヨーロッパ」という側面があげられました。しかし、日本は基本的にイノベーションに関してはアメリカを向いています。いかにしてヨーロッパで起きていることに目を向けてもらえるのか。上田氏は、フランスの有力経済紙のLes Echosが今回の展示会のメインパートナーになっていたことなどから、日本の経済氏である日経も同じような試みをすることは不可能ではない、と言います。また、企業に関しては、例えばヨーロッパに常駐を置いて、現地の文化を体感するというのも理解を進める一つの手段であるとし、これからもっと積極的にヨーロッパとの関係性を築いていくべきではないだろうかと問いかけて締めくくりました。 Q&AではBTC型人材の地域差に関する質問が寄せられました。それに対して林氏は、この視点は非常に重要であるとした上で、出発するべきなのは、C(creative)の部分であると言います。そこにこそ、企業のレゾンデートルが含まれるからです。シンノラの今井も同様に、「ビジョン」をしっかりと持つことが重要であると考え、テクノロジーはあくまで手段であり、一発花火とならないように、つまり持続的なビジネスに育てるために、Cの部分にまず注力するべきだという点で一致しました。今の日本では学校によってBTCそれぞれの人材が輩出される中、お互いにリンクしていないことが問題点としてあげられました。BTC型の人材を目指すためには多様性を意識し、社会の中の流れを良くすることが必要で、これからこの点はさらに重要になってくるでしょう。 執筆:大野舞
SINEORA(シンノラ)と共に、フランスのVIVATECHに日本からライブで参加!
オープンイノベーションの祭典・VIVA Technology(VIVATECH)が2年ぶりに帰ってきます! 6月16日から19日までの4日間、リアル会場はいつものパリ・ポルトベルサイユです。もちろん、オンライン参加では物足りない、リアル会場でどんな展示が行われているかが気になる、という方もすくなくないはず。 そこで、VIVATECHの公式アンバサダーでもあるSINEORAが、現地パリのVIVATECHに足を運び、会場の様子を取材。ここでしか見られないオリジナル映像を「撮って出し」でお伝えします。全4本のセミナーからなるウェビナーシリーズ、ぜひふるってご参加ください。 ■1■ Official VIVATECH Side Event by SINEORA(無料) 2年ぶりに帰ってきたVIVATECHの見どころ、教えます! 「VIVATECHって何?」という方にも、世界に類を見ない本イベントの特長や見どころを解説します。 開催日時:2021年6月17日(木)10時~11時 申込URL:https://sineora-vivatechlive.peatix.com/ ■2■ VIVATECH2021 テーマ別セミナー (有料) VIVATECH2021に出展されている内容について、テーマごとに堀りさげて実施するセミナーです。現地会場のオリジナル映像紹介と、取材したSINEORA CEO今井公子がリポートするとともに、各テーマに詳しいコメンテーターをお迎えして、密度の濃い情報を提供します。 申し込みURL:https://sineora-vivatech-webinar.peatix.com/ a)ヘルスケア 開催日時:2021年6月17日(木)午後3時~ (50分予定) コメンテーター:中西 敦士氏(Triple W CEO) b)スマートシティ&スマートインダストリー 開催日時:2021年6月17日(木)午後4時~ (50分予定) コメンテーター:光村 圭一郎氏(三井不動産(株)新規事業担当/BASE Q運営責任者) c)ゼロエミッション&サステナビリティ 開催日時:2021年6月18日(金)午後4時~ (50分予定) コメンテーター:梅原 由美子氏 (Value Frontier(株)代表取締役) ■3■ VIVATECH2021を振り返って ~今年の総括と来年の展望~ (有料) 今年のVIVATECHを振り返り、前回(2019年)までの開催と比較して何が違ったのか、その理由はなにか、をディスカッションしながら、今後のオープンイノベーションの在り方、特にコロナ後の動向や、来年のVIVATECHに向けて準備することなどを考えます。 ※状況により、オンライン・オフラインのハイブリッド開催となる可能性があります。 開催日時:2021年6月下旬(調整中) また、日経新聞主催の下記セミナーにも協力・登壇いたします。あわせてご参加ください。 ■日経イノベーション・ミートアップ:オープン・イノベーションをパリから知る ~フランス有力イベントVIVATECH超速報、日経パリ支局長も登壇! 開催日時:2021年6月18日(金)午後7時~8時30分 申込URL:https://eventregist.com/e/nim_viva2021
世界最大級の仏技術展示会、札幌に特設会場
スタートアップと大企業を橋渡しする世界最大級の仏技術展示会「ビバ・テクノロジー」の6月16~19日開催に合わせ、仏スタートアップのSINEORA(シンノラ、パリ市、今井公子社長)が札幌でサイドイベントを開く。最先端技術を解説付きで疑似的に見学できるようにした。 ビバテクと日本貿易振興機構(ジェトロ)パリ事務所が後援する。2019年に開いた前回のビバテクは3日で約12万4000人が参加。125カ国・地域からスタートアップ1万3000社前後や投資家3300人程度が集まった。約2300社が出展した。 今回のビバテクはパリに会場を設けると同時に、オンラインにも対応する。参加企業は非公表だが、これまではエアバスやロレアルなど欧州大手企業が出展していた。人工知能(AI)などの新技術が披露される模様だ。 札幌のサイドイベントでは主にベンチャーキャピタル(VC)担当者らが参加。パリのビバテク会場からの討論など公式のオンライン動画を札幌で視聴できる。公式動画は日本語に同時通訳して紹介する。 札幌限定のコンテンツとしては、シンノラの現地スタッフが参加者の代わりに仏会場を取材し展示を紹介。参加者に対する事前アンケートを基に会場の参加者らへのインタビューなどをする。北海道の経営者やVCの担当者など、札幌会場での参加者同士の交流も予定されている。 音楽や映像、IT(情報技術)の先端技術を集めた展示イベント「NoMaps(ノーマップス)」や、札幌市とさっぽろ産業振興財団などが特別協力する。会場は市内のコワーキングスペース「space360」などを活用する。 北海道在住者の参加方法や料金については今後詰める。北海道外から参加費は飛行機代や宿泊代などを含め1人あたり25万円程度。参加者はホテルマイステイズプレミア札幌パーク(札幌市)に泊まる。1人1室にするほか、検温や消毒の徹底など感染対策に気を配る。 新型コロナ下で多くの展示会がオンライン開催に切り替わった。会場で関係者が顔を合わせることをきっかけに生まれていた商談やビジネスパートナーの発見も難しい。「配信されるコンテンツも討論が中心で、展示してある新技術を見ることが難しいといった問題も分かってきた」(シンノラ日本代表の川端康夫氏)。 スケジュールも工夫した。日本時間午前は自由時間で、参加者は普段の仕事をこなせる。午後の早い時間は仏イベント会場でのインタビュー動画などを見せる。パリのイベントが始まる夕方以降は公式動画を視聴する。 新型コロナの陰性証明や自主隔離など、日本企業の関係者が海外見本市に参加するハードルはなお高い。ただ、公式オンライン動画の視聴では参加の手応えを感じる上で限界がある。国内の特定の場所に集まって参加するといったサイドイベントが今後広がる可能性がある。